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人生の苦難と喜びが爽快に描かれた作品「生きるぼくら」原田ハマ

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人生の苦難、喜び、爽快、生きるぼくら、原田ハマ
今日ご紹介する本は、原田ハマさんの作品 「生きるぼくら」です。

山本周五郎賞作家が書く、感動の成長小説です。

タイトル :生きるぼくら
著者 :原田ハマ
出版社 :徳間書店
出版日 :2012年9月13日
価格 :315円
ジャンル :文庫

原田ハマ(はらだ はま)

日本の小説家、キュレーター、カルチャーライター。
1962年、東京都小平市生まれ。
小学6年生から高校卒業まで岡山県岡山市育ち。
岡山市立三門小学校、岡山市立石井中学校、山陽女子高等学校、関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。
(ウィキペディアより)

あらすじ

いじめを受け、ひきこもりだった麻生人生。
蓼科で一人暮らしを続ける人生の祖母、中村真麻。
しかし、祖母は認知症がすすんでいく。
その祖母の家で出会った、対人恐怖症の中村つぼみ。
人生の苦難、喜び、爽快、生きるぼくら、原田ハマ
「こんなうまい米、はじめてだ食べた!」と驚いた人生は、病気のばあちゃんのため米づくりへ一直線。
三人とこの村の人たちで協力し合い、昔ながらの伝統的な田んぼ作りをスタートします。
それは自分を取り戻す旅だった。
お米の収穫時期には、それぞれの心に温もりが実ります。
人としての生きる力にあふれた定食屋のおばさんや、介護施設の所長に囲まれ、少年は大切なものをみつけていく。
何とも暖かく、やさしい内容。
そして生きることへのシンプルな向き合い方を思い出させてくれる一冊です。
読み終えた後は、人は心の持ち様や、出会う人、環境によって、新しい自分に変われると再確認させられました。
自分の受け止め方次第で、気持ちが生き生きして、自然とやる気も出るし、身体も動く。
身体を思う存分使い果たすと、後の疲れは心地よくもあると素直に思えました。
こんなに爽やかで、純粋な物語は久しぶりに読んだ気がします。
とても前向きになれるお話。
お米作りや蓼科の四季の描写も美しいく描かれています。
人生の苦難、喜び、爽快、生きるぼくら、原田ハマ

最後に

初めの頃の主人公は、とてもひ弱で母に頼りっきりなところが読んでいでイライラしてしまいましたが、様々な人々と触れ合ううちに逞しく人間的に成長していき、最後は立派な青年に様変わりします。
全体的なストーリーはもちろん、お米作りに関しても分かりやすく書かれています。
蓼科の茅野で出会った人々のような人間に囲まれて生活したら、とても幸せなんだろうなと感じました。

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